先日、踵とアキレス腱周囲に痛みを訴える男の子が来院しました。
サッカー練習後から、少しずつ痛みが出始めたとの事で、来院された時は痛みでつま先立ち歩行になっていました。
整形外科的には、セーバー病(踵骨骨端症)と言われるもので、成長期でスポーツを盛んに行う男の子に多い症状です。
踵の成長線部分にアキレス腱や足底筋膜の過剰な牽引力によって負担がかかり、痛みを生じます。
踵を左右から押すと痛みが出たり、痛みでつま先立ち歩行になるのが特徴です。
◎セーバー病になりやすい子どもの特徴
1、8~12歳の成長期の男の子
2、素足で行うスポーツ(剣道や体操など)、サッカーなどで長時間ダッシュを繰り返すスポーツを行っている
3、外反偏平足
4、アキレス腱が硬い
などがあります。
外反偏平足は以下のイラストになります。
練習を一生懸命行う事は良いことですが、後に響く怪我をしてしまうと大変ですよね。
指導者の方も、怪我の予防のためのストレッチやトレーニングの指導もお勉強して頂いて子供たちや親御さんに伝えていくことも大切かと思います。
◎痛みが出ないようにするための予防法
1、ふくらはぎやアキレス腱、足底筋膜のストレッチ
2、足首周囲の柔軟性アップ
3、バランスボード(タオルを丸めても可)でのバランス訓練
などがあります。
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