お尻の下が痛くなり、太ももの後ろやふくらはぎに痛みやダルさ、痺れが出ることがあります。
原因の一つとして考えられるのは、大腿骨と仙骨を繋ぐ梨状筋が硬くなり、坐骨神経を圧迫されていることが考えられます。
いわゆる、梨状筋症候群と言われるものになります。
梨状筋は複雑な股関節の動き(回旋運動)に関与している筋肉です。
筋肉が硬くなる原因としては、ゴルフや野球など体を捻る動作の多いスポーツ、中腰での草むしりなどの肉体労働、長時間のデスクワークや長距離の運転などによるオーバーユース(使いすぎ)によって、引き起こされると言われています。
また、股関節の異常や人工関節を使う事によって起こるものもあります。
梨状筋症候群は、オーバーユースが原因の一つであり、日常的に筋肉を酷使している場合、そのまま放置しても症状の改善は見られません。
また、場合によっては梨状筋を切除する手術が適応となるケースも存在するため、違和感を感じたら整形外科での受診をお勧めします。
★梨状筋症候群の治療法
保存治療
鎮痛剤やブロック注射などがあります。最近では、神経障害性疼痛治療薬(リリカ、タリージェなど)が使用されることが多くなっています。下肢のストレッチも効果的です。
手術治療 梨状筋による神経の締め付けが原因であれば、梨状筋の切離術を行います。梨状筋切離術とは、梨状筋の停止部で筋肉を切り離し、坐骨神経に影響を及ぼさない範囲まで切除するやり方が一般的です。
ストレッチのやり方
椅子に座ってできるストレッチがおすすめです。足の裏が床につく高さの椅子でおこないましょう。
1.やや浅く椅子に腰かけます 2.右足首を左ひざに乗せます 3.そのまま股関節から上半身を前に倒します 4.お尻が伸びているのを感じる位置で深呼吸しながら30秒〜1分キープします 5.元に戻って反対も同様におこないます 6.片側2〜3回ずつ繰り返します
胸に足を近づけるイメージで上半身を倒し、腰や背中が丸まり過ぎないようにしましょう。
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